中学生で習う冠詞(英語で:article)は簡単そうで意外と奥が深いです。
今回はそんな冠詞の使い方を細かく説明していきます。
a/anは比較的分かりやすと思うので、使い方が難しい「the」の用法や冠詞を使わなくてもいい例外を覚えて、それ以外は「a/an」を使うようにしましょう!
英文法や語法をもう一度やり直したい人必見です!
1.冠詞の基本
中学で習う冠詞の基本をまずはおさらいします。
この程度は簡単な人は飛ばしてください。
- a: 数えられる名詞に付け、ひとつの「名詞」という意味になる。
- an: 名詞の最初が母音の時に、aがanになる。意味は一緒。
- the: ある特定のモノについて話している時に、a/anはtheに変わる。
a/anを絶対使う時は、
- once a day
- once a week
- once a month
- once a year
- four times a day
- $2.00 a pound
このように、「~ごとに一度/一回/∼円」などのフレーズの時には、a/anを使います!
まずはこの三つの基本を頭に入れて、応用編を見ていきましょう。
冠詞の使い方と複数形の使い方を解説しました。ここまで理解できた人は問題を解いてみましょう。
2.「the」を使うシチュエーション
同じ空間の中にある「モノ」を意味する時には、通常「the」を使います!
例えば、
- the light(部屋)
- the floor(部屋)
- the ceiling (部屋)
- the door(部屋)
- the carpet(部屋)
- the station(町)
- the bank(町)
- the post office(町)
- the dentist(町)
- the hospital(町)
- the manager(店)
- the doctor(店)
などなど、話してと聞き手が共有している空間にある物については、通常「the」を使います。お互いが「どこにある、何か?」を理解しているので、a/anではなく、theになるのです。
もちろん、上の名詞を、a/anで表すことが出来ます。
例えば、
- I have to go to the post office.(郵便局に行かなくちゃ!)
- Is there a post office around here?(ここらへんに、郵便局ってある?)
1番の例文では、話し手が特定の・いつも行く郵便局の事を言っているのが分かります。
2番の例文では、どこでもいいので、郵便局がありますか?と聞いている文なので、theではなく、a/anになります。
たった一つしかないモノにもtheを使います!
例えば、
- the + 最上級(一番~な物)
- the world
- the Earth
- the sun
- the moon
- the equator
- the end
- the sky
- the sea
- the ocean
- the ground
- the country
- the environment
他にも、「same」の前には必ず「the」を使うというルールもあります。
- the same color
3.発展編~theを使わない~
必ずしも「the」を使う時には、特定のモノを指すわけではありません。
言語に例外をつきものです。全て論理的に考えても仕方がありません。「そういうものなのか・・・」と受け入れてください。。。
- the movies
- the theater
- the radio
- the lion
- the car
- the telephone
- the piano
4~6番目の表現は、特定の動物や機械を意味しているのではありません。特定の動物の種類や機械の種類を意味する時に、
- the + 数えられる名詞の単数形
を使います。
ですが、「テレビを見る」と言いたい場合は、
- on TV(theは使いません)
the TVと言うと、そのテレビ本体の事を意味し、テレビ番組の意味を無くしてしまいます。
他にも、「the」を使えないシチュエーションがあります。
例えば、
- breakfast
- lunch
- dinner
- man(人類の意味で)
- room(余地の意味で)
- space(宇宙の意味で)
- go to school
- go to work
- be at work
- start work
- finish work
- go home
- come home
- arrive home
- get home
- be home
- go to bed
- be in bed
- 名詞+数字(Gate 9, Room 103, page 20, question 2, などなど)
上記で説明したご飯系は、前に形容詞が来ると「a/an」が付きます。
- a very nice dinner
冠詞を取らない名詞はこちら:【英語】可算名詞と不可算名詞の両方の意味がある英単語一覧~91選~
4.the + 形容詞
次に紹介するのは、「the + 形容詞」のパターンです。名詞が無くても、「形容詞の種類の人たち」というような意味になります。
例えば、
- the young(若者たち)
- the old
- the elderly
- the rich(お金持ちの人たち)
- the poor
- the homeless
- the sick(病人たち)
- the disabled
- the unemployed
- the blind(目が見えない人たち)
- the deaf
- the injured(けがをしている人たち)
- the dead
このような上記の表現は英語の長文では、頻出なので訳し方と意味を理解しておきましょう。
他にも、the + 国籍を表す形容詞と言うものがあります。意味は、「その国の人たち」になります。
例えば、
- the French:a Frenchwoman(× a French)
- the English:an Englishman(× an English)
- the Chinese:a Chinese
- the Japanese:a Japanese
ヨーロッパの国は、a/an + 国籍を表す形容詞は出来ませんが、アジアの国では出来るようです。(不思議ですね。。。)
5.まとめ
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