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英文法を学ぶ順番に、世界共通の1つの基準があるわけではありません。学校の教育課程、教科書の目次、自分の復習順を分けると、何から学べばよいか考えやすくなります。
この記事では、Basic Grammar in Useの公開資料を例に、英語の文法書の使い方と日本の中学校の学習内容を見ます。1冊の構成から、海外すべての学校の教え方は判断できません。
1.中学校の文法事項と、学ぶ順番は別
文部科学省の平成29年告示の学習指導要領・外国語編の解説では、中学校で扱う内容として、時制・相、助動詞、比較、不定詞、動名詞、受け身、関係代名詞、基本的な仮定法などを示しています。現在完了進行形も含まれます。
「現在完了は必ず中学3年生まで習わない」と全国一律に決めつけることはできません。学習指導要領に並ぶ内容の順序は、そのまま授業の順序を指定するものではなく、学校は生徒の状況に合わせて指導計画を立てます。学年ごとの進度は、自分の教科書と学校の計画で確認しましょう。
出典:文部科学省:中学校学習指導要領(平成29年告示)解説・外国語編
2.Basic Grammar in Useの目次は、復習する項目を探す手がかり
第4版の出版社の公開資料では、冒頭に現在の表現、その後に過去、現在完了に関する単元が並びます。これは文法項目を整理する方法の一例です。同じ資料の学習者向け案内は、最初から順番にすべて進めるのではなく、必要な単元を選ぶ使い方を勧めています。
たとえば、現在完了が分からないときは、その単元で説明と練習を確認し、必要に応じて過去分詞や過去形の項目へ戻れます。「海外ではこの順番で習うから、自分も必ず守る」という読み方とは異なります。
出典:Cambridge University Press & Assessment:Basic Grammar in Use 第4版・公開の巻頭資料
版によって単元番号や付属教材は異なります。参照したのは第4版の公開資料です。書籍の商品情報を見る場合は、版・解答の有無・電子教材の有無を確認してください。
3.例文は、形・意味・使う場面を一緒に考える
短い自己紹介や物を示す文にも使い道があります。例文が短いこと自体を欠点と考える必要はありません。形だけを埋めて終えるのではなく、誰に何を伝える文かを確認してみましょう。以下は学習用に作成した例です。
| 確かめたい形 | 英文と意味 | 追加する練習 |
|---|---|---|
| be動詞 | I am ready.(準備ができています。) | 誰が準備できているかを変えて、She is ready.と言う。 |
| 一般動詞の現在形 | I study English after dinner.(夕食後に英語を勉強します。) | 自分の習慣に合わせ、時を表す部分を変える。 |
| 現在進行形 | I am studying English now.(今、英語を勉強しています。) | 普段の習慣を述べる文との意味の違いを説明する。 |
| 過去形 | I studied English yesterday.(昨日、英語を勉強しました。) | yesterdayを別の過去の時に置き換える。 |
| 現在完了 | I have finished my homework.(宿題は終わっています。) | 過去の行為が現在の状況につながることを確認する。 |
知らない単語が多くて文の意味を捉えられない場合は、語の意味も確かめてから練習します。単語を見る回数だけで、意味・発音・使い方のすべてが身につくと考える必要はありません。
4.復習する順番を決める3つの問い
| 自分に聞くこと | 次にすること |
|---|---|
| 形を作れるか? | be動詞と一般動詞の疑問・否定、動詞の変化など、つまずいた形を復習する。 |
| 意味の違いを説明できるか? | 現在形と進行形など、似た文を並べて訳と場面を比べる。 |
| 自分のことを伝えられるか? | 例文の人物・時・場所を変えて話す、または書く。 |
これは復習の進め方の提案です。学校の授業で新しい項目を学びつつ、必要な基礎へ戻る使い方もできます。目次の順番だけを変えて成果を期待するより、どの作業でつまずいたかを記録して次の練習を選びましょう。