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このページで確認できること: 中国・日本の小学校の外国語教育と、2016年の北京の高校事例を、時期と対象を分けて確認します。
中国と日本の英語教育を比べるときは、国の教育課程、個別の学校の授業、入学試験を分けて見る必要があります。ここでは中国の2022年版の義務教育課程と、日本で2020年度から実施された小学校の外国語教育を確認し、2016年の論文にある高校事例を紹介します。
日本の英語教育に関する別の記事:日本の英語教育についての考察
1.小学校での開始学年と学び方を比較
| 比較する点 | 中国:2022年版の課程方案 | 日本:2020年度からの小学校課程 |
|---|---|---|
| 基本となる開始学年 | 小学校3年生から英語を開設する。 | 3・4年生で外国語活動、5・6年生で教科としての外国語を学ぶ。 |
| 早い学年での扱い | 条件の整った地域・学校では、1・2年生から聞く・話すことを中心に開設できる。 | 上記は国の課程の基本的な区分。学校独自の取組と区別して確認する。 |
| 学び方を見るポイント | 開始学年だけで、実際の授業内容や習熟度は決まらない。 | 3・4年生は聞く・話すことを中心にし、5・6年生では読む・書くことも加える。 |
出典:教職員支援機構:2020年度の小学校外国語教育への移行
中国の方案は中学校段階の外国語について、英語・日本語・ロシア語などから1言語を選ぶ扱いも示しています。「中国では全員が同じ英語教育を受ける」と一括りにはできません。
2.2016年の論文が扱った北京の高校事例
Hao Jingxin・大谷みどりの論文は、2016年12月28日刊行の「English Education in High Schools in China: Its Current Status and Problems」です。中国の高校英語と入試の関係を論じ、著者の1人による2007年から7年間の指導経験をもとに、北京のW高校を紹介しています。
この事例では、1・2年生は7:10登校・16:45下校、3年生には18:00から20:30または21:30までの自習時間がありました。クラス編成に使われたのは入学時の試験の総合点で、英語の点数だけではありません。これは当時の1校の報告で、現在の全国共通の時間割ではありません。
論文が示す中心的な論点は、言語を使う能力を育てる改革方針と、入試得点への強い要求が授業で両立しにくいという問題です。国民全体の学習目的や保護者の価値観が同一だと証明した研究ではありません。
出典:島根大学学術情報リポジトリ:論文の書誌と本文(2016年、50巻、65〜73ページ)
3.古い制度の説明を、そのまま現在に当てはめない
2001年の中国教育部の方針は、小学校英語の導入と、交流への関心・基礎を育てることを示していました。その後、2022年版の義務教育課程が2022年秋から実施されています。高校の過去事例と、小・中学校の新しい課程は、時期も対象も異なります。
出典:中国教育部:小学校英語の開設に関する指導意見(2001年)
出典:中国教育部:義務教育課程方案・課程標準(2022年版)の実施通知
入学試験や卒業要件を知りたい場合は、対象年度・地域・大学の案内を確認してください。NMETはNational Matriculation English Testの略で、大学入学試験の英語を指します。英語試験と入試制度全体を同じ名称で説明しないことも大切です。
4.自分の学習に取り入れるなら
以下は制度比較から考える、筆者の学習上の提案です。学習時間や開始年齢だけで優劣を決めず、「何ができるようになったか」を具体的に確認してみましょう。
| 復習する内容 | 試験の準備 | 使う練習の例 |
|---|---|---|
| 単語 | 意味・綴り・文中での使い方を確認する。 | 覚えた語を使って、自分の予定を1文で伝える。 |
| 読解 | 正解の根拠と誤答の理由を確認する。 | 読んだ内容の要点を、相手に短く説明する。 |
| 聞き取り | 聞こえなかった語を原稿と照合する。 | 聞いた情報について、確認の質問を作る。 |
試験対策とやり取りの練習は組み合わせられます。どちらか一方だけで、全員の英語力が上がると保証することはできません。自分が苦手な作業を確かめ、次の練習を選びましょう。
参考論文のPDF。書誌と本文は、上記の島根大学リポジトリでも確認できます。
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