2020年からの小学生への英語科目の必修化が始まります。
若年層からの英語教育が普及していく事によって、「日本人」の英語力は本当に伸びていくのでしょうか?英語を伸ばすためには、小学生からの英語が必須なのでしょうか?
他の国では「正解」の英語教育だとしても、日本特有の文化とクラスの雰囲気では、うまくいかないケースがあると私は考えています。
今回はそんな素朴な疑問に、BBCの記事を参考にして答えていきます。
小学生への英語教育は、「学ぶ」ものではなく、「身に付く」、自然に身に付くものです。
だからと言って、大人には英語を習得できないという理由にもなりません。
それぞれの年齢、ライフステージによって「言語」を学ぶ方法が存在します。
赤ちゃんであれば、「音」を意識をした、アクセントや発音を中心的に行うべき。この年齢の子供達であれば、ネイティブの発音をスポンジのごとく吸収していくでしょう。
逆に、年齢が高くなればなるほど集中力や国語力が上がってくるので、単語力や文法力を伸ばすことが出来ます。それによって母国語に対する理解力も伸びていきます。
年齢意外にも「言語」を学ぶときに必要な要素として、クラス環境、教育方法、恋愛、友達などの様々な要素があります。
幼年期から英語に触れ始めたからと言って、一概に英語が好きになる、得意になると言う保証はないという事です。
エジンバラ大学の言語学者である、アントネッラさんによると、年を取ったからと言って、第2言語習得が出来ないとは限らないようです。
「explicit learning」と呼ばれる、クラスで先生と一緒に英語を学ぶという勉強法は、年齢が若ければ若いほど集中力が足りずに非効率的になると分かっています。そういった意味では、大人の方が授業から習得できる内容が多いと言えます。
英語の基本から学びたい人へ:【読解力を身に着けろ!】英語の前に日本語を学ぶ~言語力の大切さ~
1.文法を学ぶならある程度の「年齢」が必要
イスラエルの研究者によると、文法や言語に関するルールは、子供に比べると大人の方が習得が速いと結果が出ています。そして、そのルールを新しい言語に応用することも大人の方が得意です。
8歳、12歳、それ以上の若い大人を比べた結果、若い大人の方が、他の年齢層の人たちよりも言語習得の結果が良かったそうです。
他にもスペインのバイリンガルの学校でも、2000人の生徒の中でも、早くから第2言語の勉強をしている人よりも、年生が上の後から勉強を始めた日の方が習得が速いという結果も出ています。
なぜこうなるかというと、イスラエルの研究家によると、大人の方がすでに発達した言語能力と様々な経験を持っており、それらを応用することによって言語習得の助けにしているからだと述べています。
2.子供達が優れていることは。
大人には真似できない、子供たちが優れていることは、「learning implicitly」です。「学ぶ」ではなく、「真似る」ことです。発音やリスニングをこの時期に行うと習得はとてもなく早いですね。
しかし、この方法はネイティブとの接触が日常的に必要であり、日本では中々難しいのではないでしょうか。ましてや、日本の小学校では、これを先生たちが行わないといけないとなると、無理がある気がしますね。
スコットランド政府の研究によると、一週間に1時間程度の第2言語のレッスンは何も意味がないとのことでした(5歳児にとって)。しかし、ネイティブスピーカーとの関わりがある状態で、あと30分程度伸ばすだけで、大人には難しいトーンやアクセントの違いを学ぶことが出来るようです。
3.「感情」の繋がり
感情や相手の気持ちを考える行為やそのようなことが出来る環境が英語や第二言語の習得において、最も大切な事です。
ネイティブスピーカーとの恋愛や友情関係は最も早い言語習得の手段なのは明らかですよね。特に恋人がネイティブだと言語の習得スピードは以上に早くなりますね。
年齢ごとに得意・不得意があるのは事実。しかし、どのような年齢が始めようが大切なことは、安心して英語を話せる、質問が出来る環境、つまりは心の繋がりを強く結べる環境に身を置くことですね。
Reference
Hardach, S. (2018, October 26). What is the best age to learn a language? Retrieved from https://www.bbc.com/future/article/20181024-the-best-age-to-learn-a-foreign-language
まとめ
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