英語は何歳から学ぶとよい?年齢の研究と中学生・大人の勉強法

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英語は中学生以降や大人になってからでも学べます。早く始めること、短期間で上達すること、長く学んだ後にどこまで到達することは、それぞれ別の話です。年齢だけで「もう遅い」「早ければ自然に身につく」と決めず、何をできるようになりたいかと、学ぶ環境を考えましょう。

日本の小学校では2020年度から、3・4年生の外国語活動と5・6年生の教科としての外国語が全面実施されました。制度上の開始学年が、そのまま全員にとって最適な習得年齢を示すわけではありません。

出典:文部科学省:外国語教育の充実と小学校の学習内容

目次

1.年齢の研究では、何を測ったかを確認する

Sophie Hardachによる2018年10月26日のBBC記事は、幼児の音の学習から成人の授業での学びまで、異なる場面を紹介しています。幼児期に日常的に言語を使う環境と、学校で週に数回学ぶ環境を、年齢だけで比べることはできません。

出典:BBC:What is the best age to learn a language?(2018年)

区別する点確認したいこと
学ぶ内容発音、語彙、文法、会話など、何を測っているか。
学ぶ環境日常的に使うのか、授業で学ぶのか。接する量は同じか。
測った時期練習直後の速さか、長期間学んだ後の到達度か。
目標母語話者に近い文法判断か、旅行・学業・仕事で用が足りることか。

表は研究を読むための本記事の整理です。ある課題で特定の年齢層がよい結果を出しても、語学のあらゆる面でその年齢層が優れているとは限りません。

2.大人がよい成績を出した、人工的な言語ルールの実験

FermanとKarniの2010年の研究は、ヘブライ語を母語とする8歳・12歳・若い成人を各8人、計24人比較しています。実験で作った言語ルールを練習し、正しさを判断したり、語を変形させたりする課題で、成人は子どもの両群よりよい成績でした。

ここで教えられたのは学校英語全体ではなく、特定の人工的なルールです。また、ルールの内容そのものを明示的に説明する指導は行っていません。「文法の説明は子どもには理解できない」「一定年齢まで文法を学べない」と証明した研究ではありません。

出典:Ferman & Karni(2010):No Childhood Advantage in the Acquisition of Skill in Using an Artificial Language Rule

3.17〜18歳という研究結果は、学習の締切ではない

Hartshorneらの2018年の研究は、英語の母語話者と非母語話者を含む669,498人のオンライン文法課題のデータを分析しました。モデルでは文法を学ぶ能力が17.4歳ごろまで高く保たれ、その後低下するという結果を示しています。

これは参加者のデータとモデルに基づく推定で、全員の脳に同じ誕生日で変化が起きるという測定ではありません。また、研究は文法の到達度を中心に扱っており、大人が旅行の会話や仕事の連絡を学べなくなると示したものでもありません。

出典:Hartshorne, Tenenbaum & Pinker(2018):A critical period for second language acquisition

学習を始めた年齢、経験年数、現在の年齢は区別して考える必要があります。早期に始める利点の研究があっても、それを現在の自分が学習をあきらめる理由にしないでください。

4.「自然に身につく」「週1時間は無意味」と決めつけない

明示的な学習はルールを意識して学ぶこと、暗示的な学習はルールを意識的に説明されなくても経験から学ぶことを指します。「先生と学ぶか」「まねをするか」だけの区分ではなく、同じ活動の中で関わり合うこともあります。

BBCが紹介する週1時間の話は、スコットランドの5歳児の中国語授業に関する報告の文脈です。すべての言語・年齢・教材に対して週1時間の学習には意味がない、と一般化できません。聞かせているだけで発音が必ず身につく、決まった時間を足せば成功する、という保証にもなりません。

家庭や授業で使った言葉を別の場面でも使ってみる、分からない点を質問するなど、実際のやり取りにつながる機会を考えましょう。学習相手は母語話者や恋人である必要はなく、教員や同じ目標を持つ仲間も相談相手になります。

5.中学生・高校生・大人が試せる練習の組み立て

以下は本記事の練習案です。年齢別の唯一の正解ではありません。まずは自分が使いたい場面を一つ選び、知識の確認と使用を組み合わせます。

順番例:予定を尋ねる練習
目標を決める相手がいつ空いているか尋ね、自分の都合を伝える。
表現を確かめるAre you free on Sunday?の意味と形、音声を確認する。
内容を変えて使う曜日を変えて尋ねる。I’m free in the afternoon.など自分の予定を答える。
振り返って復習する曜日が聞き取れたか、onとinの使い方で迷ったかを確かめ、再度試す。

正答数だけでなく、分からなかった語、聞き取れなかった箇所、伝え直せた内容を記録すると、次に練習することを選びやすくなります。毎回量を増やすのではなく、生活の中で続けられる分量に調整してください。

読む練習については、日本語と英語で内容を確かめる読解の練習も参照できます。

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