示相化石はfacies fossilで「昔の環境」、示準化石はindex fossilで「地層の時代」を推定する手がかりです。どちらも化石の使い方を表す言葉で、同じ化石が両方の役割をもつこともあります。
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示相化石と示準化石の違い
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| 種類 | 英語 | 何を推定するか | 役立つ特徴 |
|---|---|---|---|
| 示相化石 | facies fossil | 堆積した場所の環境など | 生息する環境が比較的限られ、その生態を判断できること。 |
| 示準化石 | index fossil | 地層の時代・他の地層との対応 | 生存期間が比較的短く、広い範囲に分布し、識別しやすいことなど。 |
faciesは地質学の「相」で、岩石の性質や含まれる化石などから読み取る特徴を指します。単に「外観=当時の環境」と言い換える語ではありません。また、indexは「指標」を表せますが、数字だけを意味する語ではありません。語源から年代が自動的に分かるのではなく、化石の種類と地層の研究をもとに推定します。
示相化石の例:環境と英語名
| 例 | 英語 | 環境を読むときの注意 |
|---|---|---|
| アサリ | Manila clam | 浅い沿岸の砂泥底などの例。clamだけではアサリという種まで特定しない。 |
| ハマグリ | common orient clam / clam | 沿岸の砂地などの例。clamは多くの二枚貝に使う一般名。 |
| カキ | oyster | 沿岸などの環境を考える手がかり。塩分・水深などは種や産状も確認する。 |
| シジミ類 | Corbicula clams | 淡水・汽水など、種類で生息環境が異なる。汽水はbrackish water。 |
| 暖海性の造礁サンゴ | warm-water reef-building coral | 暖かく浅い海を推定する代表例。サンゴ全体には冷水・深海の種類もある。 |
| ブナの葉 | beech leaf | 冷温帯の森林などを考える手がかり。他の植物化石や堆積状況も併せて判断。 |
| ケナガマンモス | woolly mammoth | 寒冷な環境を考える代表例。mammoth全体がすべて同じ気候に適応していたわけではない。 |
貝の化石が見つかっただけで、そこで生きていた場所や水深を1つに決められるとは限りません。流水で運ばれた可能性、殻の向き・保存状態、周囲の岩石、他の化石も確かめます。サンゴなら種類、マンモスならどの種かを確認することが、環境を読む第一歩です。
示準化石の学習例:地質時代と英語名
| 例 | 英語 | 学校で学ぶ時代の目安・注意 |
|---|---|---|
| サンヨウチュウ | trilobite | 古生代の代表例。三葉虫という大きなグループだけでは、古生代のどの時期かまで決まらない。 |
| フズリナ類 | fusulinids | 古生代後期の代表例。Fusulinaは属名で、フズリナ類全体を指す場合と区別する。 |
| アンモナイト | ammonite | 中生代の地層の対比に重要。アンモナイト類を広く扱うと古生代のものも含むため、種類の同定が必要。 |
| 恐竜(鳥類以外) | non-avian dinosaur | 中生代を学ぶ代表例。恐竜という大分類の名前だけで細かい年代を確定しない。 |
| ビカリア | Vicarya | 新生代・中新世の代表例。暖かい汽水域などの環境の手がかりにもなる。 |
| ナウマンゾウ | Naumann’s elephant | 新生代・第四紀の更新世の例。学名はPalaeoloxodon naumanni。 |
| マンモス類 | mammoths | 新生代の例。種によって生存期間が異なり、名前だけで地層の細かい年代は決まらない。 |
「古生代・中生代・新生代の代表化石」と「短い期間を区別するのに適した示準化石」は、学習の細かさが異なります。実際の地層の対比では、たとえばアンモナイトの属・種や複数の化石の組み合わせを使い、既に研究された分布期間と照合します。
古生代・中生代・新生代の英語
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 古生代 | Paleozoic Era(米)/ Palaeozoic Era(英) |
| 中生代 | Mesozoic Era |
| 新生代 | Cenozoic Era |
| 中新世 | Miocene Epoch |
| 更新世 | Pleistocene Epoch |
eraは「代」、periodは「紀」、epochは「世」を表す地質年代の語です。ここでのageは年代・時代という広い意味にも使うので、具体的にどの区分を指すかを前後の文で確認します。
化石の説明に使う5つの英語例文
| 英文 | 日本語訳 |
|---|---|
| Facies fossils provide clues about past environments. | 示相化石は過去の環境についての手がかりを与えます。 |
| Index fossils help geologists correlate rock layers. | 示準化石は地質学者が地層を対比する助けになります。 |
| This fossil suggests a shallow marine environment. | この化石は浅い海の環境を示唆します。 |
| We need to identify the species before interpreting its significance. | その意味を解釈する前に、種を同定する必要があります。 |
| A fossil can provide information about both age and environment. | 1つの化石が年代と環境の両方の情報を与えることがあります。 |
確認問題
| 問い | 答え |
|---|---|
| 昔の環境の手がかりになる化石は? | 示相化石:facies fossil。 |
| サンゴなら必ず暖かい浅海? | 冷水・深海にすむサンゴもあるので、種類を確認する。 |
| 同じ化石が示相・示準の両方になることはある? | ある。地質時代と環境の両方の情報を与える場合がある。 |
| trilobiteという名前だけで細かい年代まで決まる? | 種類と分布期間、他の地質情報を照合する必要がある。 |
参考資料
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