【利他主義~人の為に~ 】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 2

あなたは人の為に行動をしたことありますか?

動物界ではこれを利他的行動と言います。

それでは、本当に利他的行動を他人の為に行っている行動なのでしょうか?

今回はそんな利他的行動にまつわる動物行動学の不思議について、英語を使って考察していきます。

動物好きへのおすすめ記事:【鳥の雑学】みんなが知らない鳥たちの不思議!

目次

1. Evolution of altruism (利他的行動の進化)

利他的行動の進化とは

  • Group selection argument(群選択)
  • Beneficial for someone else but harmful to yourself(他人の為に自己犠牲)
  • Can be cheated(偽善も起こりうる)

Individual selection(個体選択)とは: process of favoring or disfavoring alleles that result in allele-holders having more reproductive success(個体として利益がある)

Group selection(群選択)とは: Process of favoring or disfavoring alleles that result in groups having more reproductive success(仲間全体に利益がある) 

2. Darwinian = genes cause selection(遺伝子が淘汰を引き起こす)

Individual selection(個体選択)

1962: Wynn-Edwards

  • Animal dispersion + population regulation

Inclusive fitness(包括適応度)

  • Direct fitness: measure fitness / your descendants(自分の子孫を残す事)
  • Indirect fitness: a measure of reproductive or genetic success in relative caused by your help(親戚を助けて、仲間を通して自分の遺伝子を間接的に残す事)

Selection(淘汰)

  • Direct selection: cause you have more offspring(個体として利益)
    • Promote direct fitness(直接的なフィットネスの向上)
  • Indirect selection: genes that cause you to help your relatives(仲間の為に)
    • Promote indirect fitness(間接的にフィットネスの向上)

Coefficient of relatedness(親縁係数): promotional genes to relatives/offspring(子孫・親戚との遺伝子の割合の関係性)

Fitnessはここで詳しく説明しています!

3. Haplodiploid insects(半倍数性)

Haplodiploidyとは:半倍数性性決定システムはハチ類の一部及び甲虫類の一部に見られる性決定の様式である。このシステムにおいては性染色体が存在せず、染色体数によって性が決定される。BY WIKI

特徴:

  • Eusocial insect(社会性昆虫)
  • Sterile castes(不妊の階級)
  • Cooperative care of offspring(みんなでお世話)

Conflicts(しかし):

  • workers want 3:1 ratio but the queen doesn’t want it(女王バチと働きバチとの間の葛藤)
  • When more king: workers try to make more own offspring(働きバチ自身が子孫を残そうとするパターン)

4. The behavior of grandma towards grandchildren(おばあちゃんの子供に対する行動)

人間にはどんなセレクションが起こっているのか?

  • Humans: indirect selection(間接的に自分のフィットネスを上げる為の行動)
  • We sacrifice ourselves because of reputation.(自分の評判の為に行動)

人間の父方のお祖母ちゃんは、自分の孫(男の子)に対する面倒見が悪くなる、と遺伝子学的に言われています。なぜなら、男の子にはXYの染色体がありますが、その男の子が持っているXは父方のお祖母ちゃんのもっているXとはまったく関係がないからです。

利他的行動の背景には常にフィットネスとの関係性が絡んでいるのかもしれませんね。本当の意味での利他的行動など無いと私は思ってしまっています。あるのでしょうか?

5.まとめ

動物行動学や動物学では欠かせないコンセプト、適応度(fitness)は必ず理解しておきましょう。色々動物の生態系や行動について解説されたとしても、結局は必ずフィットネスに辿り着きます!

動物行動学シリーズ

  1. 【動物達の生きる意味と子殺しを考える】 英語で学ぶ動物行動学 Chapter 1
  2. 【利他主義~人の為に~ 】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 2
  3. 【何故集団で生活をするのか?】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 3
  4. 【ハイエナはメスが最強!~女性社会~】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 4
  5. 【天敵から逃げる方法】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 5
  6. 【生息地の選択と縄張り意識】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 6

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