【生息地の選択と縄張り意識】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 6

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動物のあれこれ

生き物たちはどうやって住む場所を決めているのでしょうか?

最適な生息地ってどんな場所なのでしょうか?

今回はそんな動物達の住処や最適なエリアまでの移動手段について解説していきます!

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1.理想自由分布理論 (Ideal free distribution theory)

全ての動物達、人間含めての理想の理論が「理想自由分布理論」です。英語で言うと「Ideal Free Distribution theory」です。長いので省略してIFDで行きますね。

  • IFDとは:全ての個体が十分なリソースがあるテリトリーを持つことによって、争いを最小限に抑え、適応度(fitness)を最大限にすること。

例えば、テリトリーAにはテリトリーBの2倍のリソースがあるとします。この場合テリトリーAに住んでいる個体数はテリトリーBの2倍近くになるのです。

こうして、リソースの豊富さと個体数の比率を合わせていき、適応度を最大限に上昇させるという考え方がIDFなのです。

ちなみに下記のような前提条件があります。

  • Ideal(理想):動物達はテリトリーのリソースの豊富さを理解し、リソースが多い場所に住もうとします。
  • Free(自由):動物達はテリトリー間を自由に移動できます。

もちろんこの理論が当てはまらない場合はもありますが、多くのケースがこの考え方を当てはめることが出来るようです。

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2.縄張り意識 (Territoriality)

動物達の縄張り意識には目を見張るものがあります。

縄張りを狙う方はもちろん、縄張りを守る方の必死さはすさまじいです。動物映像なんかで縄張り争いの映像は見たことありますか?

そんな映像の中ではよく縄張りのボスを悪役のような位置づけで、新参者がそれを倒す構図になっていると思います。しかし現実は守る方が圧倒的に有利なのです。

なぜ?

  • 地の利:自分のテリトリーなので地形を知り尽くしています。
  • 豊富な食糧:守る必要がある封土リソースがそろっている場所です。
  • 命がけのディフェンス:守り切れないと死にます。

さらには、いっぱい栄養のある食料を食べる事により身体的にも丈夫なり、若造の侵入なんかでびくともしません。

ちなみに当たり前ですが、食料は大きければいいとは気ぎりませんよ!大事なのは脂肪(fat)の量です!

では、そもそもどんな地形が適応度を上げる為に必要になるのでしょうか?(動物によって最適解は異なるので、基本的な哺乳類や霊長類の場合で考えていきます。)

  • タンパク質(protein)が豊富な食糧がある
  • 日当たりがいい。(活動できる時間が増えます)
  • 天敵が少ない地域

などなど。理想はこのような地域になります。

そんなところに動物達はどうやって辿り着くのでしょうか?

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3.分散と移動(Dispersal and migration)

近年LGBTQなどがやっと理解されてきて、日本でも運動が高まって来ていますね。私も海外に長い事住んでいたので、LGBTに対する自分の意見はある程度持っていると思っています。

今回のトピックはそんな社会の流れに反するようで気後れするのですが、動物の世界では確かにオス (male)とメス (female)で役割が分かれています。

例えば、移動(migration)に関してもそうです。

  • 長距離移動するのはオスの方が多い傾向があります。これを英語でSex-biased dispersalと呼びます。

これは種ごとに異なります。

  • 哺乳類(mammal):オスの方がより遠くに行く傾向があります。(male sex-biased)
  • 鳥類(bird):メスの方がより遠くに行く傾向があります。(female sex-biased )

私がこの動物行動学の授業の中で行ったアンケートでも、遠くの州から学びに来ている学生は男性の方が多かった傾向がありました。

種によっても移動する性別が異なるのも何故だか気になりますね。

ちなみに、移動するという行動は後天的(derived)に手に入れた能力である可能性が高いです。短い距離の移動の繰り返しが今の長距離の移動に繋がったとか何とか。

そして、移動しない、定住型(Sedentary)は先祖代々の(ancestral)行動のようです。

移動する動物なのが渡り鳥ですよね。渡り鳥の特徴を見ていきましょう。

  • V字隊列(Flying in V-formation)
  • 北極星 (north star)を認識してる?
  • 遺伝子に方向を組み込まれてる?
  • 磁場 (magnetic field)を認識してる?

鳥たちがどうやって方向感覚を得てるかは実際の所良くわかっていません。今有力な説は磁場を知覚しているというセオリーのようです。

最後に、両生類についても少しふれておきます。

両生類 (amphibian)の移動について

  • 気圧 (air pressure)が低い時を狙って移動します。
    • 乾燥 (desiccation)しないように

4.まとめ

いかかでしたか?今回は動物行動学の世界から天敵からの逃げる方法の進化について解説しました。次回はどんな動物達の行動を紹介するのか乞うご期待です!

動物行動学シリーズ

  1. 【動物達の生きる意味と子殺しを考える】 英語で学ぶ動物行動学 Chapter 1
  2. 【利他主義~人の為に~ 】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 2
  3. 【何故集団で生活をするのか?】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 3
  4. 【ハイエナはメスが最強!~女性社会~】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 4
  5. 【天敵から逃げる方法】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 5
  6. 【生息地の選択と縄張り意識】英語で学ぶ動物行動学 Chapter 6
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