法律用語の英語一覧|Dから始まる35語・domicileなどの意味

法律英語のdamagesは損害賠償金、defendantは被告・被告人、domicileは法律上の本拠を指します。Dから始まる35語を、意味と使う場面で確認しましょう。

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目次

Dの法律英語35語:訳と文脈を一緒に確認

一覧は英語学習用の訳語の目安です。米国と英国、さらに英国の中でも地域によって、手続きや用語の定義は異なります。日本の法律上の名称に機械的に置き換えず、資料の適用地域・時代・定義も合わせて読みます。

1〜12:DamagesからDefendant

番号英語日本語の目安使う文脈・注意点
1Damages損害賠償金法律の名詞damages。損害そのものを指す不可算名詞damageと分ける。
2De facto事実上の・事実上ラテン語由来。法律上・正式に認められていることと対比して、実態を示す。
3Debt債務・借金返済・支払いの義務がある金銭など。個人の借金だけを指すとは限らない。
4Debtor債務者債務を負う人・会社等。破産法の資料では、破産手続きの対象者という定義を使う場合がある。
5Deceit欺くこと・詐欺的な行為一般語では欺く行為。法律では虚偽表示に関わる不法行為等の用語にもなる。
6Decree裁判所の命令・判決等裁判所の正式な判断や命令。政府の布告・法令を指す用法もある。
7Decree absolute離婚等を最終的に成立させる命令イングランド・ウェールズの旧来の呼称。2022年4月6日以降に発行された離婚申立てではfinal orderを使う。
8Defamation名誉毀損名誉・評判を害する表現に関わる法律用語。単に相手を批判することと同じではなく、成立条件は制度による。
9Default債務不履行・手続き上の不応答等支払義務を果たさないことや、訴えへの応答・出廷をしないことなど。
10Defect欠陥・瑕疵物の欠陥や、文書・権利・手続きの不備など。
11Defence防御・抗弁/被告側・弁護側defenceは英国式、defenseは米国式の綴り。主張・理由と当事者側の両方を表し得る。
12Defendant被告・被告人民事では訴えられた人・法人、刑事では罪に問われている人。日本語訳は手続きによる。

13〜24:DelegationからDisclaim

番号英語日本語の目安使う文脈・注意点
13Delegation権限・職務の委任権限や仕事を他者に任せること。権利そのものの譲渡と常に同じではない。
14Dependant被扶養者・扶養を受ける人英国式の名詞。米国式ではdependentが一般的。defendantとは別語。
15Deponent宣誓の下で供述する人米国のdepositionで証言する人など。供述をする人と、供述・記録そのものを分ける。
16Deposition宣誓供述・証言録取米国では主に公判前の証拠収集等で、宣誓の下で行う証言。裁判所での本番の証言だけを指す語ではない。
17Depreciation価値の下落/会計上の減価償却一般語としての値下がりと、会計上の費用配分を区別する。
18Derogation適用の除外・義務等からの逸脱/権利等の制限法令・条約等の文脈。物が壊れる「損傷」という訳を機械的に当てない。
19Determination決定・判断・確定裁判所等の決定、金額や事実の確定など。一般語では「決意」も意味する。
20Devise遺贈/遺贈する伝統的には特に不動産の遺贈を指す法律用語。一般動詞の「考案する」と区別する。
21Devisee遺贈を受ける者特に遺言で不動産を受け取る者の用語。相続人全般と同じ範囲とは限らない。
22Disbursement支出・支払い/立替実費等法律事務所の請求では、依頼者のために第三者へ支払う実費等を指すことがある。
23Discharge免責・義務の消滅/解放等破産、契約、刑事手続きなどで意味が変わる。何からのdischargeかを確認する。
24Disclaim権利を放棄する/責任等を否認するdisclaim an interestとdisclaim responsibilityでは、対象に応じて訳が変わる。

25〜35:DisposalからDuty

番号英語日本語の目安使う文脈・注意点
25Disposal処分・処理資産の売却等の処分や、事件の処理を指すことがある。ごみの廃棄だけではない。
26Distrain債務回収のため動産を差し押さえる古い英国法等で使う動詞。イングランド・ウェールズの旧distraintは2014年に別の規律へ移行しており、現行手続きと区別する。
27Divorce離婚/離婚する名詞・動詞。婚姻の解消を指す。
28Divorce petition離婚の申立て・申立書地域や時代による名称。イングランド・ウェールズの2022年改正後の手続きではapplicationを使う。
29Domicile本拠・法律上の住所地英国法等では恒久的な生活の本拠に関わる概念。国籍nationalityや現在の居住地と同じとは限らない。
30Domicile of origin出生時に法律上付与される本拠親のdomicileなど法の定めにより決まる。単なる出生地や、日本の戸籍の本籍地とは異なる。
31Domiciled法律上の本拠を置くbe domiciled in …の形で使う。単に今どこに住んでいるかを述べるresideと同一視しない。
32Drawee支払人・手形の名宛人為替手形等で支払いを求められる相手。振り出すdrawerや受取人payeeと区別する。
33Drawer手形・小切手等の振出人支払いを指図して振り出す人。普通名詞の「引き出し」とは別の用法。
34Duress強迫・不当な圧力脅し等によって意思に反する行為をさせる文脈。法的な要件や効果は分野・制度による。
35Duty義務・職務/税・関税等duty of careは注意義務、customs dutyは関税。後に続く語や分野に応じて読む。

domicileは国籍・出生地・本籍地と同じ?

domicileはnationality(国籍)の訳ではありません。英国法等でいうdomicileは、法律上どこを生活の本拠とするかに関わる概念です。現在暮らす場所だけで自動的に決まるとは限らず、単に住所を記入するaddressとも区別します。

domicile of originは、出生時に法律上与えられる本拠です。例えば親のdomicileが関わるため、子どもが生まれた国と必ず一致するわけではありません。日本の戸籍上の「本籍地」と同じ制度でもありません。be domiciled in …という英文は、こうした法的な本拠の話なのかを確認して読みます。

古い離婚関係の英文と現在の名称

イングランド・ウェールズでは、2022年4月6日から離婚手続きの名称が変わりました。petitionはapplication、decree nisiはconditional order、decree absoluteはfinal orderという名称になります。

ただし、裁判所が2022年4月6日より前に発行した離婚申立てでは、decree absoluteという呼称が今も関わります。「古い語なのでどこでも誤り」でも、「今の英国全域で共通する名称」でもありません。

旧来の名称改正後の名称(イングランド・ウェールズ)意味の目安
divorce petitiondivorce application離婚の申立て・申立書
decree nisiconditional order離婚成立前の条件付き命令
decree absolutefinal order離婚を最終的に成立させる命令

damage・damages、defendant・dependantの違い

組み合わせ区別する点
damage / damagesdamageは損害・損傷。法律の名詞damagesは損害賠償金。pay damagesは損害賠償金を払う。
defendant / dependantdefendantは訴えられた側の人・法人等。dependantは扶養を受ける人で、綴りが似ていても意味は異なる。
deponent / depositiondeponentは供述する人。depositionは宣誓供述・証言録取で、米国の公判前の証拠収集等で使われる。
drawer / drawee / payee為替手形等では、drawerが振り出す人、draweeが支払いを求められる相手、payeeが受取人。
debt / debtor / creditordebtは債務、debtorは債務を負う側、creditorは支払いを受ける権利を持つ債権者。

一語で訳を固定しない:duty・discharge・depreciation

dutyは義務や職務を表し、customs dutyでは関税を意味します。dischargeは、破産では一定の債務についての免責、契約では義務の消滅など、分野によって意味が変わります。すべての債務がなくなることを常に表すわけではありません。

depreciationは資産の価値が下がることを意味するほか、会計上の減価償却にも使います。会計上の費用配分と、その時点の市場価格の下落を同じ数字と決めつけないようにします。

法律・文書の英語を読む学習例文

以下は記事用に作成した架空の例文です。実際の判決や契約の引用ではありません。

英文日本語訳
The court awarded damages to the claimant.裁判所は原告に損害賠償金の支払いを認めました。
The defendant denied the allegation.被告はその申し立てを否定しました。
The witness gave a deposition before the trial.その証人は公判前に宣誓供述をしました。
The bill names the company as the drawee.その手形では会社が支払人として記載されています。
The contract sets out each party’s duties.その契約書は各当事者の義務を定めています。
She alleged that she had signed the document under duress.彼女は強迫の下でその書類に署名したと申し立てました。

最後の例のallegedは「申し立てた」という意味です。文中の主張と、裁判所等が認定した事実を分けて読む練習にもなります。

参考資料

米国連邦裁判所:damages・defendant・deposition・discharge

GOV.UK:domicileと親の本拠・出生地との関係

HMRC:domicile of originなど3つの区分

GOV.UK:final orderとdecree absoluteの使い分け

英国司法府:2022年の離婚手続きの名称変更

GOV.UK:旧distraintからtaking control of goodsへの移行

欧州人権裁判所:条約第15条のderogation

Cornell LII:deponent

Cornell LII:devise

Cornell LII:devisee

Cornell LII:duress

Cambridge Dictionary:depreciation

英国法令:Bills of Exchange Act 1882

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