法律英語のclaimは請求・主張、considerationは契約の約因、convictionは有罪の判断を表します。Cから始まる87語を、訳語と使う文脈で確認できる一覧です。
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Cの法律英語87語:国・分野・品詞を一緒に読む
ここで示す日本語は英語学習のための目安です。法律英語は国・地域や制度によって意味が変わり、日本の法律用語に一対一で対応するとは限りません。英国の会社法・税法、英米の裁判、伝統的な財産法の語などを区別して読みましょう。
1〜29:CallからCheat
| 番号 | 英語 | 日本語の目安 | 使う文脈・注意点 |
|---|---|---|---|
| 1 | Call | 払込請求/償還請求等 | 株式では未払込額の支払いを求めること。債券では償還、オプションではcall optionなど、分野で意味が異なる。 |
| 2 | Called-up capital | 払込請求済み資本等 | 会社が株主に支払いを求めた資本額等。請求されていても未払いの場合があるため、paid-up capitalと同じではない。 |
| 3 | Canon law | 教会法 | 教会の制度・規律に関わる法。対象となる教会・宗派で内容が異なる。 |
| 4 | Capacity | 法的能力・資格/立場 | 契約等を行う能力、またはin the capacity of …という役割・立場など。 |
| 5 | Capital allowances | 資本的支出についての税務上の控除等 | 英国税制等の用語。会計上のdepreciation(減価償却)と同じ計算・制度とは限らない。 |
| 6 | Capital gain | 資本利得・資産の値上がり益等 | 資産の売却等による利益や価値上昇を指す。課税対象の計算とは区別する。 |
| 7 | Capital gains tax | 資本利得税 | 資産の処分による利益等への税。対象・税率・計算は各国制度による。 |
| 8 | Capital punishment | 死刑 | 刑罰として生命を奪う制度。capitalをここで資本・首都と訳さない。 |
| 9 | Care order | 児童のケアに関する裁判所の命令 | イングランド・ウェールズ等。地方当局に親としての責任・権限を与える命令で、単なる介護の指示とは異なる。 |
| 10 | Careless driving | 不注意運転 | 英国等の交通法の用語。日常の運転評価と犯罪としての基準を分ける。 |
| 11 | Cartel | カルテル | 競争事業者間の価格・市場分割等に関わる取り決めなど。単に複数企業が協力することすべてではない。 |
| 12 | Case law | 判例法・判例の蓄積 | 裁判所の判断から形成される法。statute(制定法)と対比される。 |
| 13 | Case stated | 法律問題の判断を求めるための事実・決定等の記載 | イングランド・ウェールズ等の上訴手続きで、下級裁判所等が事実と法律上の問題を示す文書・仕組み。 |
| 14 | Causation | 因果関係 | 行為と損害・結果の結び付き。単なる時間的な前後関係や相関と同じではない。 |
| 15 | Cause of action | 請求原因・訴訟を根拠付ける事実等 | 法的請求が成立する根拠となる事実・事情。日常の「行動の理由」と分ける。 |
| 16 | Caution | 警告・注意/正式な警告処分等 | 日常の注意のほか、英国の警察による警告処分や、取調べ時の権利等の告知にも使う。 |
| 17 | Caveat | 留保・注意事項/異議の登録等 | 一般語では注意すべき条件。英国の遺産手続きではprobateの付与を止めるための登録等を指す。 |
| 18 | Caveat emptor | 買主注意の原則 | ラテン語。買主が購入対象を確認すべきという考え。売主の責任が常に免除されるという一律の規則ではない。 |
| 19 | Certiorari | 上級裁判所による審査に関わる令状・手続き | 米国のwrit of certiorariは、審査のため下級裁判所に記録の送付を命じる令状等。他国では用法が異なる。 |
| 20 | Challenge for cause | 理由を示して行う陪審員候補等の忌避 | 公平さ等に問題があることを理由とする忌避。理由を示さない忌避との区別は制度による。 |
| 21 | Chambers | 裁判官室/法律家の事務所等 | 裁判官の執務室のほか、英国のbarristerの事務所・事務所集団等を指す。 |
| 22 | Charge | 刑事上の訴追・容疑/担保権・費用等 | charge with a crime、charge over property、legal chargesなど、構文と分野で意味を選ぶ。 |
| 23 | Charge sheet | 起訴・訴追内容を記載した書面 | 英国等で罪状等を示す書面。米国のindictmentなど別制度の文書と機械的に同一視しない。 |
| 24 | Chargeable gain | 課税対象となる資本利得等 | 英国税務等の用語。単なる売却代金や、あらゆる値上がり益と同じではない。 |
| 25 | Charity | 慈善団体・公益的団体/慈善 | 日常語にも制度上の団体の種類にもなる。法律上の要件は国・地域による。 |
| 26 | Chattel | 動産等 | 土地以外の財産等を扱う財産法の語。歴史的な分類と日常的な有体動産の用法を区別する。 |
| 27 | Chattels personal | 純粋動産と訳される財産の分類 | 英国の伝統的な分類では、占有できる物の権利と訴訟で実現する権利等を含む。 |
| 28 | Chattels real | 不動産賃借権等の財産分類 | 例えばleaseholdが含まれる英国の伝統的な用語。土地の完全な所有権一般を意味する「不動産」とは異なる。 |
| 29 | Cheat | だます・不正をする/不正行為者 | 一般語は脱税に限定されない。cheating the public revenueは英国の公的収入に対する詐欺的行為に関わる犯罪用語。 |
30〜58:ChequeからConsent
| 番号 | 英語 | 日本語の目安 | 使う文脈・注意点 |
|---|---|---|---|
| 30 | Cheque | 小切手 | 英国式の綴り。米国式ではcheck。 |
| 31 | Child abuse | 児童虐待 | 身体的・心理的な虐待やネグレクト等を扱う文脈。法的定義・分類は地域による。 |
| 32 | Chose | 物・財産上の権利等 | フランス語由来の古い財産法の語。chose in action等の句で確認する。 |
| 33 | Chose in action | 訴訟等で実現する財産上の権利 | 例えば債権等。物理的に持つ物ではなく、法的に請求・実現する権利を表す。 |
| 34 | Chose in possession | 占有して享受する財産・その権利 | 有体物の占有に関わる、伝統的な財産法の表現。 |
| 35 | Circumstantial Evidence | 状況証拠・間接証拠 | 他の事実から推認する証拠。直接証拠ではないことと、信用できないことは同じではない。 |
| 36 | Citation | 法令・判例等の引用表示/呼出し・違反通知等 | 出典の表示のほか、米国等では違反を告げ出頭等を求める文書にも使う。 |
| 37 | Citizen's arrest | 私人による逮捕 | 警察官以外による逮捕を指す。権限・条件は法制度で異なる。 |
| 38 | Civil court | 民事裁判所・民事を扱う裁判所 | 民事紛争を扱う裁判所等。裁判所の名称・管轄は地域による。 |
| 39 | Claim | 請求・主張/請求する・主張する | 権利を求めたり事実を主張したりすること。請求しただけで獲得できたことにはならない。 |
| 40 | Claimant | 請求者・申立人/原告 | 損害賠償・保険等を請求する人。イングランド・ウェールズの民事訴訟等では原告を指す。 |
| 41 | Clause | 条項 | 契約や法案等の区切られた規定。文法の「節」という意味と区別する。 |
| 42 | Codicil | 遺言補足書 | 既存の遺言を補充・変更する文書。作成の要件は制度による。 |
| 43 | Coercion | 強制・強要 | 圧力や脅し等で行動を強いること。「強制されたという主張」だけを指す語ではない。 |
| 44 | Collateral | 担保/付随的な | 名詞では債務の担保となる財産等。形容詞では付随的・間接的という用法もある。 |
| 45 | Commission | 手数料・歩合/委任・委員会等 | 仲介への報酬、仕事の委任、調査委員会など。commission of a crimeでは犯罪を行うこと。 |
| 46 | Compensation | 補償・賠償/報酬 | 損失や被害を埋め合わせること・金銭等。雇用では給与等の報酬を指す場合もある。 |
| 47 | Completion | 完了・取引の決済等 | 英国の不動産売買では代金の決済・引渡し等の最終段階に関わる語。 |
| 48 | Compulsory education | 義務教育 | 教育に関する法的な義務の制度。対象年齢や方法は各国で異なる。 |
| 49 | Compulsory purchase | 強制取得・収用等 | 英国等で法律上の権限により土地等を取得する仕組み。私人が自由に強制購入できるという意味ではない。 |
| 50 | Concealment | 隠蔽・秘匿 | 事実や物を隠すこと。法的な効果は何をどう隠したかによる。 |
| 51 | Condition | 条件・契約条件等 | 義務の発生条件や、重要な契約条項など。文書中の用法を確認する。 |
| 52 | Condition precedent | 先行条件・停止条件等 | 契約上の義務の発生・履行等に先立って満たす条件。日本法の停止条件と常に同一の範囲ではない。 |
| 53 | Condition subsequent | 後発条件・解除条件等 | 後の出来事によって義務・権利等が終了する条件など。先に満たす条件と分ける。 |
| 54 | Conditional agreement | 条件付き合意・契約 | 所定の条件が満たされることなどに効果が左右される合意。条件の内容を読む。 |
| 55 | Conditional discharge | 条件付きの刑罰免除処分等 | イングランド・ウェールズ等では有罪の判断後、一定期間の再犯がなければ刑罰を科さない処分。無罪判決とは異なる。 |
| 56 | Confiscation order | 犯罪収益に関わる没収・支払命令等 | イングランド・ウェールズの制度では、犯罪利益に基づく一定額の金銭の支払いを命じるもの。特定物の押収だけではない。 |
| 57 | Consecutive sentence | 連続して執行する刑 | 複数の刑を順に執行すること。同時に執行するconcurrent sentenceと区別する。 |
| 58 | Consent | 同意/同意する | 名詞・動詞。何への同意か、法的に有効な同意の要件は文脈による。 |
59〜87:ConsiderationからCustoms duties
| 番号 | 英語 | 日本語の目安 | 使う文脈・注意点 |
|---|---|---|---|
| 59 | Consideration | 約因・対価等 | 英米契約法等では約束と引き換えに与える価値・約束など。単なる「よく考えること」と別の用法。 |
| 60 | Consignee | 荷受人 | 貨物を受け取る相手として指定された者等。売買の買主と常に同じとは限らない。 |
| 61 | Consignment | 発送貨物・積送/委託販売等 | 運送では送り出す貨物、販売では他者に販売を委ねる仕組みなど。 |
| 62 | Consignor | 荷送人 | 貨物を送り出す側。受け取る側のconsigneeと区別する。 |
| 63 | Conspiracy | 共謀・共謀罪 | 犯罪を行う合意等に関わる語。必要な行為や対象犯罪は法制度による。 |
| 64 | Constructive | 法律上みなされる・擬制的な | 法律上その状態にあるものと扱う趣旨。語自体に「放棄」の意味はない。一般語では「建設的な」。 |
| 65 | Contempt of court | 法廷侮辱・司法作用への妨害等 | 裁判所の命令への不服従等を含む。裁判官への悪口だけを指すとは限らない。 |
| 66 | Contract | 契約 | 法的な義務を生じさせる合意等。すべてが署名された紙の文書であるとは限らない。 |
| 67 | Convey | 権利・財産を譲渡する | 財産法の動詞。一般語では物を運ぶ、情報を伝える等の意味もある。 |
| 68 | Conveyance | 譲渡・移転/譲渡証書 | 権利等を移す行為と、そのための文書の両方に使う。 |
| 69 | Conviction | 有罪の判断・有罪判決等 | 罪を認める答弁や裁判の判断等により有罪となること。刑罰の内容sentenceとは区別する。 |
| 70 | Copyright | 著作権 | 著作物に関わる権利。物の所有権や商標権と同じではない。 |
| 71 | Coroner | 検死官・死因調査を担う司法官等 | イングランド・ウェールズでは司法上の役職。必ずしも解剖をする医師の職名ではない。 |
| 72 | Corporation tax | 法人税 | 英国等の法人の利益に対する税の名称。対象・計算等は制度による。 |
| 73 | Corpus | 身体・本体/信託財産等 | ラテン語由来。「死体」に限定しない。信託の文脈ではその財産の本体等を指す。 |
| 74 | Corpus delicti | 犯罪が生じたことを示す基本的事実・罪体 | 犯罪が実際に起きたことの立証に関わる用語。殺人事件の死体だけを意味しない。 |
| 75 | Counsel | 弁護士・法律顧問/助言 | 当事者を代理・弁護する法律家等。council(評議会・地方議会)と綴りを区別する。 |
| 76 | Counterclaim | 反訴・反対請求 | 訴えられた側が相手方に対して行う請求等。単に相手の主張を否定することとは異なる。 |
| 77 | Counterfeit | 偽造の/偽造品/偽造する | 形容詞・名詞・動詞。counterfeit moneyは偽造通貨。 |
| 78 | Counterpart | 対応する一通・副本等 | 契約では同じ内容の文書を各当事者が別々に署名する各通など。単なる写真コピーとは限らない。 |
| 79 | Coupon | 利札・利払い/表面利率等 | 債券での用法。現物の券に限らず利払い・利率を指す場合もあり、割引クーポンと分ける。 |
| 80 | Covenant | 誓約・約束条項等 | 証書・契約等に含まれる約束。土地の利用を制限する条項等にも使う。 |
| 81 | Creditor | 債権者 | 支払い等を受ける権利を持つ人・法人。貸金の貸主だけでなく売掛金の債権者等も含む。 |
| 82 | Criminal damage | 財産の損壊に関わる犯罪等 | 英国等で他者の財産を不法に破壊・損傷する行為等を扱う語。日本法の器物損壊罪と要件が一致するとは限らない。 |
| 83 | Criminal responsibility | 刑事責任 | 犯罪について責任を負うこと。責任能力は関わる論点の一つで、語全体の意味と同一ではない。 |
| 84 | Cross-examine | 反対尋問する | 相手方の証人等に尋問すること。手続き上の範囲・規則は制度による。 |
| 85 | Culpa | 過失・落ち度等 | ラテン語。ローマ法や大陸法等の用語で、対象法域の用法を確認する。 |
| 86 | Curfew | 門限・外出禁止時間等 | 家庭の門限のほか、保釈・刑罰・公的措置等の条件として定められることがある。 |
| 87 | Customs duties | 関税 | 輸出入等に関わる税。輸入時に発生するすべての税・手数料の総称と同じではない。 |
claimしたことと、獲得できたことは違う
claim compensationは補償・賠償を請求することです。請求が認められたか、実際に支払われたかまでは表しません。claim that …なら、後に続く内容を主張するという意味になります。英文の「主張」と「認定・結果」を分けて読むことが大切です。
会社・税務の2つの取り違え
| 組み合わせ | 違い |
|---|---|
| called-up capital / paid-up capital | 払込みを請求したことと、実際に払い込まれたことは別。英国会社法第547条のcalled-up share capitalには、請求額のうち未払額も含まれ、請求なしの払込額等についても規定がある。 |
| capital allowances / depreciation | 英国のcapital allowancesは一定の資本的支出に対する税務上の控除等。depreciationは会計上の減価償却を表す用法がある。同じ費用配分・税務処理と決めつけない。 |
| capital gain / chargeable gain | 資産の利益・値上がり益を表すことと、課税対象として計算される利益は同じとは限らない。売却代金全体とも分ける。 |
constructive・corpusを一つの訳に固定しない
constructiveは、法律では実際の状態そのものではなく、法律上そのように扱う趣旨で使います。例えばconstructive noticeは、法律上知らされていた・知っていたものとして扱う考えに関わります。constructive単独に「放棄」という意味はありません。日常のconstructive adviceは建設的な助言です。
corpusは身体・本体を表すラテン語由来の語で、信託では財産の本体等を指します。corpus delictiは犯罪が実際に起きたことの立証に関わる表現です。どちらも「死体」とだけ覚えると、財産や証拠の英文を読み違えます。
chattels realは「不動産」全体ではない
英国の伝統的な財産法では、chattels realにleasehold(不動産の賃借権等)が含まれます。realという語だけを見て、土地の完全な所有権一般と同じと考えないようにします。chose in actionは債権等の法的に実現する権利、chose in possessionは物を占有して享受する権利等を説明する語です。現代の財産がすべて単純に二つに分類できるという説明ではありません。
刑事手続きで区別したい3組
| 組み合わせ | 違い |
|---|---|
| consecutive / concurrent sentences | consecutiveは複数の刑を順に執行、concurrentは同時に執行。どちらも単に「複数の刑がある」と訳すと違いが消える。 |
| conviction / sentence | convictionは有罪となったこと、sentenceは科される刑・量刑。有罪かどうかと、どの刑にするかを分ける。 |
| conditional discharge / acquittal | イングランド・ウェールズ等のconditional dischargeは、有罪の判断後、定めた期間に再犯がなければ刑罰を科さない処分。acquittalは無罪の判断であり、同じではない。 |
confiscation orderにも注意が必要です。イングランド・ウェールズの犯罪収益制度では、一定額の金銭の支払いを命じるものです。「その場で特定の物を押収する」という出来事だけを意味するわけではありません。
契約・裁判の英語を読む学習例文
以下は記事用に作成した架空の学習例文です。実際の契約・判決からの引用ではありません。
| 英文 | 日本語訳 |
|---|---|
| The customer claimed compensation for the loss. | その顧客は損失について補償を請求しました。 |
| The claimant said that the payment was overdue. | 原告は支払いが期限を過ぎていると述べました。 |
| The contract contains a confidentiality clause. | その契約には秘密保持条項があります。 |
| The judge ordered the sentences to run consecutively. | 裁判官はそれぞれの刑を連続して執行するよう命じました。 |
| Counsel cross-examined the witness. | 弁護士はその証人を反対尋問しました。 |
| The invoice identifies the company as the consignee. | その送り状は会社を荷受人として記載しています。 |
| The company owed money to several creditors. | その会社は複数の債権者に債務を負っていました。 |
参考資料
英国会社法第547条:called-up share capital
HMRC:capital allowancesとdepreciation
HMRC:chattels realとchattels personal
GOV.UK:chose in actionとchose in possession
GOV.UK:税務上の不正とcheating the public revenue
Sentencing Council:conditional discharge等
Cornell LII:condition precedent
英国司法府:coronerとmedical examinerの役割