英語ニュースの見出しを見て、「文法が変だ」「動詞がないのに意味が成立している」と不思議に思ったことはありませんか?
実は、英語ニュース見出しは「電報文体=telegraph style」と呼ばれる特殊な省略スタイルで書かれています。限られたスペースで情報を最大限に伝えるため、be動詞や冠詞が消え、名詞や分詞が多用されるのが特徴です。
この記事では、英字新聞やBBCで使われる見出し特有の文法ルールを紹介します。ニュース英語をスムーズに読めるようになりたい方や、TOEFL・IELTS対策をしている方にも役立つ内容です。
be動詞・冠詞・代名詞が消える
タイトル例 ①:Trump backs deal
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通常:Trump backs the deal.
(トランプ氏はその合意を支持する)
タイトル例 ②:President under pressure
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通常:The president is under pressure.
(大統領は圧力を受けている)
省略されているもの
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the
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主語以外の補助語句
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be動詞
なぜ省略するのか
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見出しは文字数制限が厳しい
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インパクト重視
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紙面・画面スペース節約
- 短く・情報量を最大化するため
現在形が「過去・未来」を表す
タイトル例 :Government announces new policy
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通常:The government announced a new policy.
(政府は新政策を発表した)
理由
- ニュース見出しでは 現在形=事実報道の標準形
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現在形は臨場感が出る(今起きている感覚を演出)
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速報性を強調できる
名詞化(Noun Phrases)の大量使用
ニュース見出しは動詞より名詞を好みます。
タイトル例 ①:Climate change talks
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通常:Talks about climate change.
(気候変動に関する会談)
タイトル例 ②:Inflation fears
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通常:People fear inflation.
(人々はインフレを恐れている)
なぜ名詞化するのか
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文字数が減る
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硬いニュース文体に合う
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情報密度が高い
※学術英語・TOEFLにも直結する重要ポイント。
現在分詞(~している)& 過去分詞(~された)の多用
現在分詞タイトル:Rising prices hit consumers
(上昇する物価が消費者を直撃)
過去分詞タイトル:Election results delayed
(選挙結果が遅れた)
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分詞は 動詞+関係節を一瞬で圧縮できる。
動詞を省略した「名詞だけの見出し」
タイトル例 ①:Chaos at airport
(空港で混乱)
タイトル例 ②:New talks on trade
(貿易に関する新たな協議)
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動詞がない=名詞句だけでニュース成立。
英語ニュース見出しを読むコツ
① be動詞・冠詞を補って読む
例:President under pressure → The president is under pressure.
② 名詞の後ろに「of / about」を想像
例:Inflation fears → fears of inflation
③ 分詞を関係節に戻す
例:Rising prices → prices that are rising