出席率の改善と不登校対策の5つの方法~元不登校が考える~

元不登校として「こうしてほしかった」、「これがあったらいいな」と思った事を紹介します。

あの時大人に伝えられなかった事を今なら言えると思います。

不登校を体験したからこそ、今私が出来る事、サポートできることをしていきます!

海外の不登校を知りたい人へ:【元不登校より】アメリカの不登校事情調べてみた。

目次

1.そもそも不登校の解決策に正解はない

こんなことを言ってしまったら本末転倒かもしれないですが、不登校の解決策に正解はありません。

だって、原因は人それぞれですから。

その子その子にあったら最適の解決策を提供してあげる必要があります。

今回紹介する5つの対策方法は、大きく3つのカテゴリーにグループ分けされるので、まずはそこから説明します。

2.学校とコミュニティー

学校への出席率や不登校の問題は、学校だけの問題ではなく、「コミュニティー」、つまり地域としての問題だとこの論文では説いています。

1.Systemic Renewal

今回紹介する5つの1つ目は、

学校や地域としてのルールや仕組みの一新」です。

不登校への問題に取り組むためには、学校やその地域は今までのルールや仕組みをもう一度見つめ直し、教育の質や、生徒と先生、生徒と社会の結びつきを強める必要があります。

これは一個人としては、ハードルが高い対応策ですが、社会として、国として、不登校の問題に取り組むためには社会全体で仕組みやルールを変えていかなければなりません。

元不登校としても、こういった取り組みが、不登校児が助けを求められる仕組みがあれば良かったです。

3.早期介入

多くの研究では、不登校や出席率の低下の早期発見と早期の対応は、学校生活の充実度に大きく影響すると言われています。

不登校など傾向は大抵小学校時代に現れます。なので、その時期での早期介入が大切なのです。

2.Family Engagement

今回紹介する5つの2つ目は、

家族の助け」です。

家族の関与が、子供たちの目標達成にポジティブな影響を与えるという研究結果があります。そして、学校生活での充実度は、どのぐらい家族が子供と関わっているかで、正確に予測できると言われています。

他にも、出席率の良い子供たちは、不登校の子に比べて家庭での親の関わりが深いことが分かっています。

宿題であったり、学校行事に積極的な家庭であるほど、よりよい出席率になっています。

3.Early Childhood Education

今回紹介する5つの3つ目は、

幼児教育」です。

小学生時代の傾向を観察することで、高校での大学率がわかってしまうという研究結果があります。

最も効果的な不登校の防ぎ方は、入学の段階で可能な限り良い雰囲気のクラスに入ることです。

って論文に書いてあるのですが、これが出来れば誰も苦労しないですよね。笑

でも、これはとても大事な考え方だと思っています。

要は学校に来れるような雰囲気づくり、学校に来たら楽しいと思える環境が大事なのです。

私はグループで何かをやる際には、みんなが気兼ねなく意見を出し合える雰囲気づくりを大切にしています。

バカにされない雰囲気が不登校児にとっては大切だと思っています。

4.Early Literacy Development

今回紹介する5つの4つ目は、

早期の識字率の向上」です。

不登校の原因のひとつとして、勉強が出来ない。勉強についていけないがあると思います。

しかし、それが原因で不登校になってしまうと、また勉強に遅れてしまいます。負のスパイラルです。

そこで大切なのが、読む力や書く能力を向上させることです。

読み書きの能力は、どの教科を勉強するにあたっても一番の基礎になる部分なので、不登校になった場合は最初にフォローしてあげるべきポイントです。

家族で、一緒に勉強することによって “family engagement” にも繋がるので、とても大事なステップと言えます。

4.基本的に大切な部分の対策方法

このカテゴリーでは学生へのサポートそして卒業までのアプローチを紹介します。

5.Mentoring/Tutoring

そして最後の5つ目は、

メンター制度とチューター制度」です。

メンター制度とは、一対一でのケア、信頼のもとに築かれる生徒とメンターの関係構築のことを指しています。

1995年に発表された調査では、メンター制度やチューター制度により37%も不登校が改善されたと結果が出ています。

1998年の結果ではメンター制度に参加した52%の生徒の、不登校が改善されたと出ています。

私自身この2つの制度はとても重要だと感じています。

しかし懸念点として、日本ではカウンセリングを受けたり、保健室に相談に行くことに抵抗感を覚える生徒が多くいることです。

これも周りの大人が、相談しやすい雰囲気、相談することが恥ずかしいことではない。という環境作りをする必要があります。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

長々と書いてしまいましたが、学校に行きたくなければ行かなくてもいいと思っています。 笑

実際私も中学不登校でしたが、学校に行かずともアメリカ大学を卒業して就職できています。

学校には行かなかったけど勉強はしました!!

勉強さえしていれば、場所はどこでもいい。

だから無理して嫌なところには行かなくていい。

そのかわり、今いるところで、今できることをやろう。家族の料理を手伝うのもいいし、音楽やるのもよし、勉強好きなら家でやるのもよし。

家族の方は不安かもしれませんが、相談できる雰囲気をまず作ってあげてください。

応援してます!!

Reference:

「Fifteen Effective Strategies for Improving Student Attendance and Truancy Prevention」 by Jay Smink, D.Ed. and Mary S. Reimer, Ph.D

こんな不登校のデータがあります:【統計データ】小6から中1で、不登校数は17000人増えます

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