論理学や哲学、批判的思考(critical thinking)で重要な概念の一つが fallacy(論理的誤謬) です。
fallacyとは、一見もっともらしく見えても、論理的には間違っている推論のことを指します。
大学の論理学や哲学、社会学の授業だけでなく、英語ニュース・政治・広告・SNSの議論でも頻繁に使われるため、英語で理解しておくと非常に役立ちます。
本記事では、大学論理学で必ず学ぶ代表的なfallacyを初心者向けに解説します。
Fallacy(論理的誤謬)とは
fallacy=論理的に正しくない推論・議論の誤り
~ポイント~
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事実が間違っているとは限らない
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論理の構造が間違っているのが特徴
【代表的な論理的誤謬/Fallacies一覧】
Ad Hominem(人格攻撃の誤謬)
内容:相手の主張ではなく「人」を攻撃する。
例:「彼は無学だから、その意見は間違っている」
→論理ではなく人格への攻撃なので誤謬。
Straw Man(藁人形論法)
内容:相手の主張をわざと歪めて攻撃する。
例:A「環境規制が必要だ」
B「つまり経済を破壊したいんだな」
→本来の主張を歪めている。
False Dilemma(偽二分法/偽の二択)
内容:選択肢が2つしかないように見せる。
例:「この政策に賛成か、国を愛していないかのどちらかだ」
→実際はもっと選択肢がある。
Slippery Slope(滑り坂論法)
内容:一つの行動が必ず最悪の結果につながると主張する。
例:「宿題を減らしたら、学生は勉強しなくなり、社会が崩壊する」
→因果関係が誇張されている。
Hasty Generalization(早まった一般化)
内容:少ない例から全体を判断する。
例:「この国の人に一人嫌な人がいた。だからこの国の人は全員嫌だ」
Circular Reasoning(循環論法)
内容:結論を前提にしてしまう。
例:「彼は嘘つきだ。なぜなら彼の言うことは信用できないから」
→同じことを繰り返しているだけ。
Appeal to Authority(権威への訴え)
内容:専門外の権威を根拠にする。
例:有名俳優が勧めているから医学的に正しい
→権威=証拠ではない。
Post Hoc Fallacy(疑似因果)
内容:時間的前後関係を因果関係と誤解する。
例:「祈ったら病気が治った。祈りが原因だ」
Fallacyを学ぶメリット
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哲学・論理学の理解が深まる
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英語ニュースや論文の批判的読解ができる
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広告・政治・SNSの論理操作を見抜ける
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英語アカデミックライティング力が上がる
fallacyは論理学の中核テーマであり、哲学・社会学・統計学・批判的思考の基礎でもあります。
代表的な誤謬パターンを知るだけで、議論の質を大きく向上させることができます。