力はforce、速度はvelocity、仕事はwork、量子はquantumです。物理の基本13語を意味・単位・例文で確認し、電磁気や波動の語彙へ進めます。日常語との意味の違いや、似た物理量の区別も説明します。
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1. force:力
物体への押す・引くなどの作用。運動の変化を考えるときは、複数の力を合わせた合力を見る。
単位:N(newton)
The two forces balance each other.
その二つの力はつり合っています。
2. energy:エネルギー
運動・位置などに関わる物理量。仕事や熱を通じて物体や系の間を移動する。
単位:J(joule)
The moving cart has kinetic energy.
動いている台車は運動エネルギーを持っています。
3. velocity:速度
速さと向きを持つベクトル量。位置が時間とともにどう変化するかを表す。
単位:m/s
The ball’s velocity is 3 meters per second to the right.
ボールの速度は右向きに毎秒3メートルです。
4. acceleration:加速度
速度の時間変化率。速さが一定でも、進む向きが変われば加速度がある。
単位:m/s²
The car accelerates as it turns, even at constant speed.
車は速さが一定でも、曲がるときには加速度を持ちます。
5. mass:質量
物体の運動を変えにくい性質、慣性の尺度となる量。重力による力であるweightとは区別する。
単位:kg(kilogram)
This block has a mass of 2 kilograms.
このブロックの質量は2キログラムです。
6. gravity:重力・引力
ニュートン力学では、質量を持つ物体同士の引力として扱う。地球付近の落下でも現れる。
単位:重力という力はN、重力加速度gはm/s²
Gravity pulls the falling ball toward Earth.
重力が落下するボールを地球の方へ引きます。
7. momentum:運動量
ニュートン力学では質量と速度の積p = mv。速度と同じ向きを持つベクトル量。
単位:kg·m/s
Doubling the cart’s speed doubles the magnitude of its momentum if its mass stays the same.
台車の質量が変わらなければ、速さを2倍にすると運動量の大きさも2倍になります。
8. work:仕事
力と、その作用点の変位に関わるエネルギー移動。一定の力ならW = Fd cos θ。
単位:J(joule)
A force perpendicular to the displacement does no work.
変位に垂直な力は仕事をしません。
9. friction:摩擦・摩擦力
接触面での相対的な滑りや、滑り出そうとする傾向に逆らう作用。
単位:摩擦力はN
Friction between the shoes and the ground helps us walk.
靴と地面の間の摩擦が、歩くのを助けます。
10. frequency:周波数・振動数
周期的な現象が単位時間に何回繰り返すか。1 Hzは1秒に1周期。
単位:Hz(hertz)
The source vibrates at a frequency of 100 hertz.
その振動源は100ヘルツの振動数で振動します。
11. quantum:量子
エネルギーなどが離散的にやり取りされる際の単位。光では光子(photon)が例になる。
単位:対象となる物理量による
A photon is a quantum of electromagnetic radiation.
光子は電磁放射の量子です。
12. thermodynamics:熱力学
温度・熱・仕事・内部エネルギーなどの関係を扱う分野。
単位:分野名なので単位はない
Thermodynamics relates heat, work, and internal energy.
熱力学は熱、仕事、内部エネルギーを関係づけます。
13. radiation:放射
電磁波や粒子によってエネルギーが放出され、伝わること。文脈によって放射線とも訳す。
単位:放射の何を測るかによる
Visible light is electromagnetic radiation.
可視光は電磁放射です。
speedとvelocity、massとweightを区別する
| 組み合わせ | 違い |
|---|---|
| speed / velocity | speedは速さという大きさ、velocityは向きも含む速度。円運動では速さが一定でも速度の向きは変わる。 |
| mass / weight | massは質量で単位kg。力学でのweightは重力による重さで単位N。同じ物体でも場所の重力加速度が変わると重さは変わる。 |
| force / net force | forceは個々の力、net forceは合力。質量が一定のニュートン力学では、合力Fと加速度aの関係がF = ma。 |
| energy / power | energyはエネルギーで単位J。powerは単位時間当たりのエネルギー移動・仕事の割合で単位W(watt)。 |
workとfriction:日常の意味だけで読まない
workは日常語では仕事全般ですが、力学では力と変位の関係で決まります。一定の力の大きさF、変位の大きさd、その間の角度θならW = Fd cos θです。力が変位に垂直なら仕事は0、逆向きなら負になります。単に「力を入れた」「物体が動いた」だけでは、どの力がいくら仕事をしたかは決まりません。
frictionも「物体を必ず減速させる力」とは限りません。接触面同士が滑る向き、または滑ろうとする向きに注目します。歩くときの地面からの摩擦は、人を前に進める働きもします。static frictionは静止摩擦、kinetic frictionは動摩擦です。
電磁気と波動で追加して覚えたい英単語
| 英語 | 日本語・意味 | SI単位 |
|---|---|---|
| electric charge | 電荷 | C(coulomb) |
| electric current | 電流。単位時間に断面を通過する電荷の量 | A(ampere) |
| voltage / potential difference | 電圧・電位差 | V(volt) |
| electrical resistance | 電気抵抗 | Ω(ohm) |
| magnetic field | 磁場・磁界。基礎物理でBを指す場合は磁束密度 | Bの単位はT(tesla) |
| wavelength | 波長。同じ位相の点同士の空間的な間隔 | m |
| period | 周期。1回の繰り返しにかかる時間 | s |
周期をT、振動数をfとするとf = 1/Tです。周期的な進行波の速さv、波長λ、振動数fにはv = fλの関係があります。記号Tは式中では周期、単位としてはテスラにも使われるため、量の記号と単位を分けて読みます。
用語の確認:NIST:SIの基本単位と組立単位。例文は学習用に作成しています。
quantumは「何でも共通の最小粒子」という意味ではない
quantumの複数形はquantaです。光子1個のエネルギーはE = hfで、hはプランク定数、fは光の振動数です。振動数が違えば1個の光子のエネルギーも違うので、あらゆるエネルギーや物質に共通する一つの最小単位と覚えるのは不正確です。quantum physicsではquantumが「量子の」という形容詞として使われています。
radiationも、常に目に見えない危険な放射線だけを指すわけではありません。可視光もelectromagnetic radiation(電磁放射)です。ionizing radiation(電離放射線)のように、修飾語を含めて意味を確認します。
用語の確認:OpenStax:質量と重さ。例文は学習用に作成しています。
用語の確認:OpenStax:仕事の定義。例文は学習用に作成しています。
用語の確認:OpenStax:摩擦。例文は学習用に作成しています。
用語の確認:OpenStax:電流。例文は学習用に作成しています。
用語の確認:OpenStax:波長・周期・振動数。例文は学習用に作成しています。
用語の確認:OpenStax:エネルギーの量子化。例文は学習用に作成しています。