英語には、人の名前が入ったユニークなフレーズが数多くあります。知っていて損はないかも!?
「Two-Faced Tom(表裏のある人)」や「Lazy Susan(怠け者)」などの意味や由来、使い方を例文とともに分かりやすく解説します!
※スラングはカジュアルな場面で使われる表現であり、ビジネスやフォーマルな場では避けましょう。
不適切な印象や誤解を与える可能性があるため、丁寧で明確な表現を選ぶことが大切です。
1. Two-Faced Tom(トゥーフェイスド・トム)
意味: 表裏のある人。
背景: 「Two-Faced(表裏のある)」という表現は16世紀ごろから英語で使われ始め、特にギリシャ神話の双面神「ヤヌス」(Janus)が由来とも言われています。「Tom」という名前は親しみやすい一般的な男性名として使われています。このフレーズは、信頼できない人や矛盾した行動を取る人を指します。
例文: I can’t trust him; he’s such a Two-Faced Tom, saying one thing and doing another.
(彼のことは信用できない。一つのことを言っておいて、別のことをするからね。)
2. Silly Billy(シリー・ビリー)
意味: 少しおバカだけど憎めない人を指す。
背景: 「Silly Billy」というフレーズは19世紀にイギリスで広まりました。この表現は、ヴィクトリア女王の叔父であるウィリアム4世(愛称: Billy)があまり賢くないと評されていたことに由来するとも言われています。現在では、子どもや親しい友人に対して軽い冗談として使われることが多いです。
例文: Don’t be such a Silly Billy! Of course, the answer is obvious.
(そんなおバカさんにならないで!答えは明らかだよ。)
3. Chatty Cathy(チャッティー・キャシー)
意味: おしゃべり好きな人。
背景: 1959年にアメリカで発売された「Chatty Cathy」という名前の人形に由来します。この人形は、ひもを引くと話す仕組みで、当時の子どもたちに人気がありました。現在では、おしゃべりが止まらない人を冗談めかして呼ぶときに使われます。
例文: She’s such a Chatty Cathy; once she starts talking, she never stops.
(彼女は本当におしゃべり好きで、話し始めると止まらないんだ。)
4. Nervous Nellie(ナーバス・ネリー)
意味: 心配性で落ち着かない人。
背景: 「Nellie」という名前は、かつてアメリカやイギリスで親しみやすい女性名として一般的でした。このフレーズは20世紀初頭に広まり、過剰に神経質な人を指すようになりました。政治家や経済評論家が、過度に慎重な態度を批判する際にも使われることがあります。
例文: Don’t be such a Nervous Nellie; everything is going to be fine.
(そんなに心配性にならないで。全てうまくいくよ。)
5. Lazy Susan(レイジー・スーザン)
意味: 回転式の食器棚やテーブルを指すが、人に使う場合は「怠け者」のニュアンスを含む。
背景: 「Lazy Susan」は、20世紀初頭のアメリカで食卓上の回転台を指す言葉として広まりました。このフレーズの正確な由来は不明ですが、19世紀後半から家事を手伝わない「怠け者の女中(Susan)」を皮肉る意味合いで使われていたとされています。人に対して使うときは、軽い冗談や注意として用いられます。
例文: Don’t be a Lazy Susan; help us clean up after dinner!
(怠け者にならないで、夕食後の片付けを手伝って!)